
平日4日間の休みを取っての夫婦旅行は九州へ。
朝4:30に家を出てリムジンバスで羽田空港へ向かう。
空港内は朝早くから人が多くて思ったよりも外国の方が目立つ。
インバウンドが好調なんだな。

(これに乗ります。)
バスで長崎市内のホテルへ向って荷物を預ける。


(本日の宿。)
本日の宿はホテルJALシティ長崎。
長崎新地中華街に近い立地で市内観光に都合が良い。
ホテルに荷物を預けて路面電車の1日乗車券を購入。
市内の主要な観光名所へは路面電車が便利で、1日券は600円で乗り放題だ。
計画では長崎市内観光は本日のみ。
1日で回れるだけ回ろうとすぐさま路面電車に乗って移動する。

まず訪れたのは平和記念公園。
熊本に住んでいた時以来だから40数年振りの再訪だ。
公園内は外国人の団体が多い。

長崎市に原爆が投下されたのは1945年8月9日11:02。
現在は平和記念公園となっている松屋町の上空500mで爆発し、死者73,884人、負傷者74,909人、消失土地面積6.7k㎡という甚大な被害となった。
平和記念像から数百メートルはなれたところが原爆落下の中心地だ。

(原爆落下中心地跡。)
中心地跡には慰霊塔が建っているので手を合わせる。
慰霊塔の隣りには中心地から500m離れていた当時の浦上天主堂の遺壁が移設されて建っている。

(浦上天主堂遺壁。)
少し離れた所には被爆当時の地層が残されている。


(被爆当時の地層。)
地層には茶碗やレンガ、瓦などが見て取れて、当時の生活が一瞬にして破壊された様が生々しく伝わる。
堪らんな。
今の平和に感謝しつつ平和記念公園を後にする。

次の目的地は歩いて15分ほどなんで路面電車に乗るまでもない。
Google先生に案内いただき向かう途中に見えて来たのは山王神社の二の鳥居。


石で造られた半分が立っている一本足鳥居だ。
もう半分は原爆投下の爆風で吹き飛ばされたそうで、立っているのは補強されてはいても当時のままだそうだ。


そして着いた目的地が山王神社。
ここにも被爆を経験した大きな楠の木が並んで立っている。



原爆落下中心地から歩いて来れるくらいだから被爆の衝撃たるや凄まじかっただろう。
幹をコンクリートで補強されているものの、緑の葉が茂っているのは存命している証拠。
先の一本足鳥居は石だから当時のままと言われても不思議じゃないが、こちらは木。
楠の木が何千℃だろう爆風に耐えて生き抜いているということに感動する。
原爆の生き証人として長生きして貰いたいな。

(山王神社社殿。)
社殿にお参りして御朱印をいただき神社を後にする。
そろそろ昼だから昼飯は長崎ちゃんぽんにしようと路面電車で長崎駅前に移動。

ここでもGoogle先生にお世話になって近くのお店を調べ、選んだのは蘭桂坊さん。



かみさんはちゃんぽん、自分は皿うどんを注文、本場の味を堪能する。
午後になって、次の目的地へ路面電車で大きく移動。

途中停車した出島駅で思わず降り、予定を変更して観光することにする。
出島は過去に見てないからね。

出島と言うし、教科書で見たカットしたバウムクーヘンが海に迫り出しような形から周りは海だと思っていたら陸にあった。
川に面しているけれど、周りは埋め立てられたのだろう。

出島に入ると中はほとんどが外国人観光客。
欧米系の方々が多い。
こちらが外国に観光に来ているような錯覚を起こすよ。


オランダ船の船長や商館員の部屋、貿易品の倉庫などが当時の佇まいで観覧出来る。


急ぎ見て回ってお土産も買って50分。
元の予定に戻って出島駅から乗り換え駅である新地中華街駅まで歩いて路面電車で当初の目的地へ移動。
次は大浦天主堂。

外観を眺めると昔来た時の急な坂を登った記憶が蘇った。

大浦天主堂は1859年に建てられた日本の現存最古の教会だそうで、潜伏キリシタン(昔は隠れキリシタンと言ったな)が司教に信仰を告白したのをきっかけにキリスト教再布教の拠点となった。
資料館も観たら次の目的地はすぐお隣。

グラバー園は、稲佐山や長崎湾を臨む絶好のロケーションにあって、1858年(安政5)に江戸幕府がアメリカ、オランダ、ロシア、イギリス、フランスの5ヵ国と修好通商条約を結んだのを機に外国人商人が集まった居留地。

グラバー園には9棟の建造物があって、旧グラバー邸、旧オルト邸、旧リンガ邸の3棟は150年以上前の当時の建物で、国指定重要文化財に指定されている。
他の6棟は明治中期頃に長崎市内に建てられたものを移築復元したものだそうだ。



最高所に立っている旧三菱第2ドックハウスの前からは、対岸の三菱長崎造船所にある日本で最初に建造された電動クレーン、ジャイアント・カンチレバークレーンが見える。
今だに現役で稼働しているそうだ。


(グラバー図譜。)
「グラバー図譜」と言われるトーマス・グラバーの長男、倉場富三郎が編纂した水産動物の図譜が飾られている。
カサゴやイシダイなどの図譜の下には「主な食べ方」の解説が載っている。
つい見入っちゃうね。



(旧グラバー邸。)
そして、メインの旧グラバー邸。
邸宅の前では記念写真の撮影をしていて、入場時に無料撮影券が貰える。
邸宅をバックに撮影して貰ったら、無料はモノクロの名刺サイズで、別途フレーム付きのカラー写真は有料とのこと。
モノクロの名刺サイズと比べたらそれは欲しくなっちゃうからカラーのを買いましたよ。
上手い商売だな。

(豪華客船が停泊してた。)
グラバー園を後にした時点で16:00。
出島に寄ったために1時間予定が押してしまった。
坂本龍馬の海援隊の前身である亀山社中記念館に行きたかったけれど諦めた。


(めがね橋。)
最後の行き先はめがね橋。
現存する日本最古のアーチ型石橋で国指定重要文化財だそうだ。
引きで撮影してから橋を渡ったら本日の観光は終了。
ホテルまで徒歩10分だから、散歩がてら歩いて戻る。
ホテルで一息付きつつ、夕食のお店もGoogle先生に相談。

(こちら。)
選んだのは長崎炙処とろびさん。
ホテルから徒歩数分で予約せずに飛び込みで何とかカウンター席に入れた。

海鮮をはじめ地の食材に拘っているのがメニューからも分かる。


蒸した野菜に炭火で焼いたシイタケとアスパラ。


ヒラマサの刺身にアナゴの白焼きなど。
どの料理も旨い。

締めにとろろ飯をいただいて満足。
良いお店をチョイスできたよ。

(2万歩超えでした。)
長崎市内の主要観光地を回れたし、美味しい料理で締めくくれたしで、慌ただしかったものの充実した1日だった。
明日も時間に追われる予定だけど楽しみますよ。
✈️